シングルレバー水栓の交換

いろいろとやってみることが好きだ。

シングルレバー水栓が不調なので交換してみた。

かんたんに「交換してみた」と書いたけど、簡単ではなかった。実は1年ほど前に挑戦し、不本意なままだった。

前回は、蛇口の立ち上がりの部分から水が漏れ始めていた。初めはちょっと濡れているなという感じだった。台所の水栓は「シングルレバー水栓」というやつで、1本のレバーで湯量、水量と温度を調整するタイプだ。

蛇口の下はシンクなので湯と水の配管は流し下ということだ。前回は流し下をのぞいたとき2つの配管の接続に自信が持たなかったので、上に出ているレバーの内部の水漏れしている部分だけを交換した。そのとき、以前のものと同じ部品があればよかったのだが、長い年月を経ているため、もう在庫が見当たらず、同じメーカーの後継部品を発注した。

 

見た目はほとんど同じだったのだが、一か所だけ違っていた。レバーを取り付ける部分の太さと取り付けるための溝の深さがそれぞれ1,2mm違っていた。太さは若干細く、深さは若干深かった。溝にはアルミニウムの板をかませて深さを調整した。細いのはどうしようもなく、レバーの穴にやはり金属板を入れることで何とかしのいだ。

でも、それは一時しのぎで使い込むうちにアルミ板はもたなくなり、レバーががたつき始めた。

何とかしなければと思っていた時に、シングルレバー水栓を上部から簡単につけられるという動画を見て、やる気になった。

http://kakudai.jp/try/kitchen/002_4_single.html

http://kakudai.jp/try/kitchen/002_4_single.html

 


近くのケイヨーD2に行き、その動画の水栓が売り出しだったので購入してきた。通常12,600円のところを1万円でおつりがくるというのだから即決だった。

取り付け作業

取り付け作業の前にすることがある。取り外しをしなければならない。実はいちばん手を焼いたのが取り外しだった。

以前に取り付けたときにいろいろ工夫したのがあだになり、アルミニウム版は腐食し、ねじはつぶれてしまってはずれない。ドリルでねじを削ってしまおうとしたが難しかった。どうせ取り外すのだから全体を外せばレバーも抜けることに思い当たった。

コア部分のねじを外し、下の配管部分の接続を外せば抜ける・・はず。銅のパイプが真鍮のねじでしっかりと結合されている。腐食もなくねじを緩めることは簡単だった。2本の銅のパイプはかなり剛性がありお互いに干渉して厄介だ。ねじを外すのも簡単ではなかった。

いちばんたいへんだったのは、上部を緩まないように固定している裏側のナットだった。工具が入ればそれほどでもないのだが、シンクの裏側側面と壁の間でどうしてもかませられない。シンクの下側にあおむけになり、思うようにならない懐中電灯の光で照らしながら攻めあぐねていた。大きな六角形の薄いナットだ。

ナットの端にマイナスドライバの先をかませて柄のほうを金づちで叩いてみた。何回か滑らせ、それでも何回かは手ごたえがあり、数ミリ動かすことができた。少し動くとナットを指先で回すことができるようになり、やっと外すことができた。

上からユニットを引き抜き、ほっとした。ここが最大の山場だった。

取り付けはあっという間だ。先ほど前の部品を引き抜いてぽっかりと開いた穴に取り付け金具を取り付ける。これが上から取り付けることができるという優れものだ。取り付け穴の裏面に行く部分は折りたたんで穴を通してからひろげてやる。血管内手術で折りたたんだステントを目的の場所で展開する、というのを想起させる。

取り付け金具にシングルレバー本体を載せる。本体の下にはイカの長い触手のように2本の管が伸びている。管は穴を通して入り込むと、下部には水と湯の管が待ち受けている。それぞれの端には用意されたカップリング金具が取り付けてある。そこに押し込んだ管の先端のカップリング金具を差し込めば結合終了。結合部分をピンチで止め、ピンチが抜けないように留め具を取り付ける。何から何まで用意周到に準備されている。

新しく取り付けたシングルレバー混合水栓

新しく取り付けたシングルレバー混合水栓

閉じられていた水栓と湯栓を開ければ開通だ。

今回は取り付けが簡単といううたい文句通り取り付けは簡単だった。ただ、古い器具は取り付けが簡単でない時代のものだったので取り外しも手こずった。簡単、という意識で始めてしまったために、いらないところで苦しんだ。

でも、完璧にできたのでめでたしめでたし・・

 

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