月別アーカイブ: 2017年7月

ウシカメムシ

早朝は空いっぱいに刷毛で描いたような秋の雲、巻雲がいっぱいでした。

しばらくすると日が昇り、気温はぐんぐん上がりやはりまだ夏です。

太田和の澤山池の上流の小川に当たりに行きました。川の中に箱があり、「ザリガニを捕らえたら入れてください」とあり、酸欠になりそうなくらいザリガニが入っていました。ほかの生き物に悪影響があるからという説明がついていました。

川べりは日陰もあり、涼しいところが多いのですが暗いのは撮影には困ります。

流れから10cmもないところに生えている草の上に小さな虫がついていました。何種類かいます。

中でもうれしかったのはウシカメムシです。どういうわけか好きなのです。体長は1cmもないので暗いところでは確証が持てずに何回も見直しました。

ウシカメムシというのは牛の角のようなのを持っているからだと思っていました。角があるだけで雰囲気が牛と思っていたのですが、

今回の角度からの写真で足のある牛全体に見えるのだということが初めてわかりました。

 

参考までに、初めに掲載しようとしていた写真を紹介します。これはこれで牛の雰囲気はあると思います。

アカボシゴマダラ

最近アカボシゴマダラが滑空している様子をよく見かけます。

でも、なかなか止まらないので撮れないでいました。

ちょうど10年ほど前にはなの国の正面入り口付近ではじめてアカボシゴマダラを見たことを覚えています。ブラスバントの演奏会をやっていたのですが、近くの植え込みの上に白い大型の蝶がとまったのです。その蝶は鮮やかな赤い斑点を持っていました。いまでは在来種のゴマダラチョウを見かけることはほとんどありません。

今回はその近くの場所でした。正面入り口左手の山道の登り口付近にシャクナゲ園があります。もう、花の時期は終わりましたがその葉の上にとまりました。

木は低い柵の中にあり、中は草が生い茂っていますご丁寧に「マムシに注意!」のたてふだまであります。柵に足をかけて少し高いところから蝶のいる場所を狙いました。あまり、自由な位置で撮れないために少し無理な角度です。

ヨツスジトラカミキリ

朝方は涼しく曇ってもいてまた虫探しには向いていない日になるのかと思いましたが、日差しが戻ってきました。気温の差が大きいと体にかかる負担も大きいようです。いやに疲れた感じになります。

久里浜はなの国に行くことにしました。いろいろ持ち歩くので車でないとたいへんです。はなの国は南部清掃工場と一体で平日はごみの収集車の行き来が激しく車をとめにくいのです。

パークゴルフ場の方に車を置き、ゴルフ場の駐車場の縁を重点的に見ました。駐車場の裏手は斜面で植物が生い茂り、草が刈られている駐車場からは観察しやすいのです。

黄色のカミキリムシがいました。先日はフタオビミドリトラカミキリを紹介しましたが、今回のヨツスジトラカミキリはより虎の印象に近いものです。

まず、体色が濃い黄色です。体調も大きく25mmくらいだと思います。でも、名前とは違い虎のような猛獣ではなく草食です。植物の蜜などを吸うようです。一見、虎のように見えるのは黄色と黒の模様のためです。ハチなどと同じ色使いですが、ハチは肉食で毒を持ったりしていて危険です。その危険なハチに擬態しているといわれています。

このカミキリムシが飛んでいるところを見ると大体の人はハチが来たと驚き遠ざかります。

キアゲハ

低温で湿度も高い日なので蝶にとっては活動しにくい日だったでしょう。

午後、少し遅い時間になりました。澤山池の上流の木道を引き返そうとしたときに丈のある草の上部にじっとしているキアゲハを見つけました。

羽がきれいなので蛹から孵って間もないのかもしれません。

キアゲハはアゲハとに似ているのですが、前翅の体に近い部分の範囲が塗りつうぶされているところで見分けることができます。こんなふうにしっかり羽を開いてくれるとよくわかります。

あまりに動かないので近づいて蝶を大きく、背景もしっかり写るように広角気味に撮ろうとしたらさすがに逃げられてしまいました。

オオナガコメツキ

久しぶりに気温が下がった朝でした。

こちらでは雨こそ降りませんが空にはびっしりと雲が張っています。いつ降ってもおかしくなさそうな空でしたが、かすかにわかるほどの小さな雨粒が気流に浮いていました。

降っているともいないとも言えるそんな感じからすこし音が聞こえるかなという感じのときまでありました。たまにはこんな日が必要です。

なので、きょうは外に出ないで数日前の撮影の虫を紹介します。

少し大きな堂々としたコメツキムシでした。わたしの思うコメツキムシの代表のような感じでした。ただ、よく似ている種類が多くもしかしたら違う種類のものかもしれないという懸念はあります。

ニジュウヤホシテントウ

なんだかいやに虫の少ない日でした。何となく今年は虫が少ない夏のような気がします。

緩やかな斜面に広がるカナムグラの中の小道を上っていくとポツンと虫がいました。ニジュウヤホシテントウです。

このテントウムシはナナホシテントウなどとは違い肉食ではありません。草食ということは作物につくなら害虫とされます。カナムグラを食べているだけな問題はないでしょうがそうでないこともありそうです。

よく見かけるナナホシテントウとは星の数以外にも違いはあります。表面が毛におおわれていて艶がないこともその一つです。

フタオビミドリトラカミキリ

少し長い名前のカミキリムシです。でも、虫の名前は見た目でつけられている場合が多いので割と覚えやすいものです。

トラカミキリという種類になります。黄色味を帯びていて猫背な感じなので見ればトラカミキリとわかります。あとは模様の違いで最終的な名前を付けます。

今回のカミキリは2本の黒い筋がありますからフタオビとなります。トラカミキリは黄色の体に黒い筋なのでトラカミキリですが、ミドリなのはたぶん、鮮やかな黄色ではなくくすんだ感じだからなのでしょう。

見た目も立派で名前も立派なのですが体長は15mmほどで細身なので少し離れると目立ちません。

それに、身軽で見つけられたと思うと草の間に潜りこんだり、飛んだりとすぐに逃げてしまうことも多いです。

今回は澤山池でしたが、やはり潜り込まれ、次は飛ばれたものの近くだったのでなんとか撮ることができました。ちょこまか動き回られるとなかなか捉えるのが大変です。

アメリカザリガニ

先日、ハンミョウを撮ったときに澤山池に流れ込む小川の瀬に5~6匹がいるのを目撃しました。以前にも近くの川で見たことがあります。

小学生の頃のいい遊び相手だったのですが、いまではやはり外来種として肩身が狭いようです。

見た目が迫力があります。

コハンミョウ

コハンミョウ

コハンミョウ

ハンミョウを撮ることができてうれしかったのは確かです。けれども最近紹介したものをまた掲載するという理由はもう一つあります。

2回目のハンミョウを掲載した時にはニワハンミョウと比較する意味もありました。

今回のハンミョウはかなり長い時間同じ場所に居続けてくれました。少しは位置を変えてくれるのですがもう十分にとれたな、と思ったときに何かがハンミョウの近くに飛んできて降りました。

少し小ぶりのハンミョウの仲間でした。初めて見るものだと思いました。

図鑑とネットで調べるとコハンミョウだとわかりました。白い模様が特徴です。金属光沢に覆われた体もきれいです。

ハンミョウ

ハンミョウ

ハンミョウ

久しぶりの澤山池はかなり水位が上がっているかと思いましたが、それほどではありませんでした。にわか雨の降り方は降っているときこそかなりの激しさですが間歇的なので降雨量自体は少ないのでしょう。

小川では真っ赤なアメリカザリガニが目立ちました。流れは小さかったので石の上を歩いて渡ることができました。しゃがんですぐ向こうのザリガニを見ているとこちら側に岸辺にも何か気配を感じました。

ハンミョウです。目の前に、撮ってくれと言わんばかりのポーズです。カメラもちょうどよく構えているところでした。

何回か紹介しているハンミョウですがうれしいので掲載させていただきます。

ダンドク

ダンドク

ダンドク

この植物を認識したのはごく最近です。いままでは見てもカンナだと思っていました。

毘沙門海岸にまた行きましたが海岸沿いの捨て地や公園などで目立っています。カンナは園芸種で葉が大きいですが、ダンドクは大きいもののカンナほどではありません。花もたくさんつきますがカンナはそれほど多くの花はつけないと思います。

繁殖力は強いようで群生しています。

大ぶりの植物が色合いのいい大きな花をたくさんつけて群生しているのはかなり迫力があります。

アカテガニ

朝方、まだ潮が引いている時間に江奈湾に寄りました。

干潟には無数のカニがうごめいています。

 

干潟に沿った道路からそのまま干潟に降りることができるところがあります。道路からすぐのところは乾いた砂になっています。

そこには乾いた場所でも活動するアカテガニがいました。

そのあたりをしばらく見てから道路を横切って駐車したところに行こうとしたとき、道路のそこここについた模様に気が付きました。

自動車の通る道路を横切ろうとしたカニたちがそのままに貼り付けられています。

アカメガシワ

アカメガシワ

アカメガシワ

繁殖力旺盛な植物です。無数の種子をつけ、落ちた実から多くの子孫を残します。

それだけでなく多くの虫がその種子を栄養分として頼りにしています。

その、種子のもとになるのがこの花です。

 

でも、大方は気にされることもないでしょう。

そんな植物です。

マヤラン

マヤラン

マヤラン

久里浜はなの国にはマヤランもあります。

虫を撮ろうとしていたらおじさんに話しかけれました。タシロランとマヤランがあるので案内するといわれました。

タシロランは知っていたのですがマヤランはあってもわからないと思いました。

おじさんもあまり詳しくは知らないようでしたが、その辺だというところにありました。暗がりで小さくそのまま行き過ぎてしまいそうです。

マヤランの株はあまりないように見えました。株というのは正確ではないのかもしれません。マヤランは光合成をせず、養分は菌類から受けるようで根も葉もない植物なのだそうです。

アカスジカメムシ

アカスジカメムシ

アカスジカメムシ

おしゃれな感じで好きなカメムシですが最近見かけていませんでした。きょうは三浦の毘沙門漁港のあたりの様子を見に行きました。

海岸沿いの道を歩いていくと海側に草木が生い茂っています。こんな叢が好きです。ヤブジラミにアカスジカメムシがいました。花を終えて若い種子ができその汁を吸っているのでしょう。

いっしょに小さな幼虫もいました。ヤブジラミの上なので大きさがわかりやすいと思います。

アカスジカメムシ幼虫

アカスジカメムシ幼虫

タシロラン

タシロラン

タシロラン

以前にYRP光の丘公園で見せていただいたことがあります。そのときは時期が外れていたのかもやしのような見かけだけが印象的でした。

それでも貴重なことだけはわかっていました。

もやしのように色素が欠けているということは光合成をしていないことになります。もやしはその能力があるのに光が当てられないためにそうなるのですが、タシロランはもともと光合成をしないのです。

そんな珍しい植物なので、絶滅危惧種に指定もされていてめったに出会えないものと思っていました。

今回は平たんな山沿いの下の道を歩いていた時、土砂崩れを防ぐための目の高さほどの擁壁の上を見たとき変なものが見えました。林立する色が抜けた棒の群れ。タシロランだ!と思いました。でも、まさかね、とも思いました。

写真を撮って確認するとやはりタシロラン以外ではありません。100株を超えるような大群落がそんなにも近くにありました。

タシロラン

ヤブミョウガ

ヤブミョウガ

ヤブミョウガ

久々のくりはま花の国です。

ニュースでは各地の豪雨被害が報告されています。梅雨なのにこちらは長いこと雨が降っていません。梅雨入りしたのだろうか?と思うくらいです。

きょうもまた梅雨明けしたのではないかという照り付けようです。熱中症も心配で歩き回るのも控えたほうがよさそうですが運動不足も心配です。

家を出る前はおっくうですが出てしまえば足が勝手に動きます。この時期、さすがに人出は少ないようです。

正面入り口から入り、山道を行くとすぐにヤブミョウガの群落があります。今が盛りの感じです。

ツマグロヒョウモン♂

ツマグロヒョウモン♂

ツマグロヒョウモン♂

最近目立つようになった外来種です。

この辺りではほかのヒョウモンは見たことがありません。私の印象ではヒョウモンチョウはやはり長野などの高い山にいるものなのですが。

菫が食草なので公園などの植え込みにパンジーが使われていればそこで生育して増えるという感じなのでしょう。

ツマグロという名前はどうして?と言う姿ですがこれは名前が雌を対象につけられたからだと思います。

雌の写真も載せたかったのですが近くにはいませんでした。オスもきれいでないわけではないのですがメスのほうが印象の強い色具合だと思います。多くの種類では雄のほうが印象が強いのですが、珍しい例だと思います。

ヒョウモンはヒョウ柄から来たものだと思います。

ツマグロヒョウモン♂

ツマグロヒョウモン♂

モンキアゲハ

モンキアゲハ

モンキアゲハ

残り1頭の黒いアゲハはモンキアゲハです。

飛んでいるところは撮るのはほとんど無理なのですが、とまっていればコンパクトデジカメでも簡単です。

このときは暗い場所で吸水しながら羽を震わせるのでどうしてもぶれてしまいました。つぎは雨の後にできた水たまりに来るのを狙いたいと思います。

モンキアゲハの特長は大きな白い紋ですが、ふつうに羽を広げて止まると白い紋が見えません。そんな無防備な格好をしたところは撮れたのですどこから見てもただの真っ黒なアゲハです。

 

クロアゲハ

クロアゲハ

クロアゲハ

衣笠山公園の下側には流れがあります。時には干上がるくらいの流れですがいまは湿り気があり、さらにはその先に小さな池もあります。

半島が舌状に突き出したような形で舌の両側が流れで先端に向けて下流になります。片方の流れの下まで行き舌先を回って登ってくる途中で下を見ると何やら動いています。昼間でも薄暗いのですがそこに動いていたのは黒い蝶でした。よけいに見難いわけです。

湿った川底の土から吸水していました。

昨日のアオスジアゲハと同じで給水中のアゲハは撮りやすいはずですが明るくないので動きがあるとぶれた感じになってしまいます。3頭の黒いアゲハがいました。この写真のクロアゲハの近くにもう1頭のクロアゲハがいます。