ジャノメチョウ亜科」カテゴリーアーカイブ

クロコノマチョウ

気温が上がり、空気が乾いて虫たちが飛び回れるようになるまで待たなければなりません。そうこうしているうちに気温が上がってきました。周りの様子を少し確かめようと下の方に歩いていた時に今は水の溜まっていない田に落ち葉のようなものが落ちました。落ちるというか直線的に舞い降りた感じです。あまり見かけない蝶です。その場所から目を外すととたんに姿を見失います。

ふだんは林の中にいてなかなか出会わない蝶、クロコノマチョウです。姿が白っぽく見えたのでシロコノマチョウかと思ったのですがそういう名前は検索しても出てきませんでした。大型のタテハチョウの仲間です。

キマダラヒカゲ

展望台に上っていく分かれ道に少し入っていくとコナラの木が生えている林になっています。人の歩く道になってしまったために根が表面に現れてしまっているところがありました。そこにはじめはルリタテハがいました。近づくとルリタテハは飛んでしまい、でもキマダラヒカゲが何頭もそこに取り付き逃げそうもありません。根のところでも甘い樹液が出ているのでしょう。

キマダラヒカゲ

衣笠山公園に行きました。
一昨日に見つけたジャコウアゲハの幼虫とウマノスズクサを確かめるためです。台風が発生したので今日を逃すと見られなくなる怖れがあります。

でも、通り掛けにキマダラヒカゲを見つけたので撮ります。なかなかきれいな個体です。

キマダラヒカゲとカナブン

地形の底から山越えで駐車場まで戻らなければなりません。
通り掛けののコナラかクヌギの木にひんぱんに蝶が訪ずれていました。近づくと数頭のアカボシゴマダラをはじめとして、キマダラヒカゲ、ルリタテハ、カナブンなどが確認できました。
定かには見えませんでしたが樹液が滲み出ているのでしょう。何十年も前の小学生だった時の記憶から自信を持って言えます。

クロコノマチョウ

小学生の頃昆虫採集をしていたときには知らなかったチョウです。たぶん、見ていても存在を認識できなかったのでしょう。

退職後、虫の世界への興味が再燃しましたが、それでも、このチョウには長いこと気づいていませんでした。

ジャノメチョウの仲間で暗がりを好み、地味な外見で背景に溶け込んでしまうのがその原因だと思います。知らずに近づいて飛び立たれて初めて存在に気づくということがよくあるチョウです。飛び立てば割と大柄なので気づくのですがひとたび降り立つとふっと眼前から消えてしまうように思えます。

また、飛び立ったときには表面の模様が目立つのですが静止すると翅を閉じ、感覚を刺激しない外見です。表面の模様を見ることはほとんどありません。