月別アーカイブ: 2017年8月

シオカラトンボ交尾?

早いものでもう8月も最後になりました。台風15号が近づいているということで朝から弱い雨ふりでした。1日家の中で足止めです。

8月の初めの方でシオカラトンボの雌雄が結合した様子の写真を掲載しました。そこでトンボの交尾?の説明をしようと思っていましたが、いろいろと紹介したいものが続いてそのままになってしまいました。

今回のシオカラトンボは小松が池で撮ったものです。ほかにもショウジョウトンボ、コシアキトンボ、ヤンマの仲間などがいたのですがいいものが撮れませんでした。

胸部の色の違いから分かりますが、頭部が左側にあるのが雌で右側になるのが雄です。昆虫の交尾の写真はいままでにもいろいろ紹介していますが、トンボ以外の昆虫はその文字通りに尾を交わらせています。

でも、上の写真でトンボでは尾を交わらせていません。雄の尾の先端は雌の目の後ろ側を捕まえています。メスの尾の先端は雄の腹部前部に結合しています。

生殖口は雌雄ともに腹部後端、つまり尾部先端です。でも、雄の尾部は雌を捕まえるのに使っています。そのため、雄は事前に尾部から腹部前部の貯精嚢に精子を移動して蓄えておきます。

雄は尾の先端で雌の頭部後ろをつかみ、雌は尾部の生殖弁を貯精嚢に付属する雄の生殖弁と結合し、精子の授受をします。

トンボがなぜこんなややこしいことをするのか不思議です。詳しくは知らないのですが、どんな進化の過程があったのかとても興味深いです。

クズ

最近は放置されている土地が多くなっているのか横須賀でもどこでも見かける植物になりました。

クズの花の色は好きです。花の形はマメ科なのでそれなりのいい形です。

古来、有用植物とされ、葉は家畜の餌とされ、茎はそのまま編んだり、繊維を取り出して織物にしたり成分は薬用とされ、根からはくず粉が取り出されたりと広く使われたそうです。

それなのにいまでは荒れ地を意味するような植物となり、旺盛な繁殖力から有害植物とされたりしています。

きょうはなんだかとても蒸し暑い日でした。今回のクズは三浦市の小松が池の中で茂っていました。たぶん、葦の原の上にかぶさっているのだと思います。

使い道は広いのに邪魔者とされてるのは何か違っており、とてもかわいそうに思えます。

カラスウリ

夕方6時半ころはなの国を目指しました。日は落ちていますが、まだ明るさの残っている時間です。パークゴルフ場の駐車場にカラスウリがあるのを先日の昼間に確認しています。

なぜ、その時刻なのかというとカラスウリが開花するからです。昼間しかカラスウリを見ない人はカラスウリの花はなぜいつもしぼんでいるのだろう?と疑問に思うはずです。

カラスウリの花粉を媒介するのは夜行性の昆虫です。駐車場のはずれには照明はなく、裏手の山の茂みの中で何やらおどろおどろしい鳴き声がします。カラスウリの花は白いので薄暗がりの中でも何となくある場所がわかります。

懐中電灯の光を当て、カメラを向けてストロボもたきます。

耳のあたりにブーンと蚊が寄ってくる羽音がしてきます。蚊のいそうなあたりを払いながら撮影しますが落ち着きません。

スズメガなどが来るのを待ちたいのですが早々に引き上げます。

チョウトンボ

東京の実家に行きました。

横須賀から実家に行く途中に新横浜公園があります。新横浜公園は第三京浜道路の港北インターチェンジのすぐ近くです。

新横浜公園でチョウトンボを見てから第三京浜道路に乗り、環状八号線で実家まで行けばいいわけです。

新横浜公園は大きな公園で日産スタジアムがその一角にあります。

 

そういうわけで実家に行くのが主なのかチョウトンボを見るのが主なのかがわからなくなりそうです。

駐車場からチョウトンボのいる場所まで歩きます。5分くらいでしょうか。とにかく広いところです。池に沿って歩きますがアシやガマの茂みを重点的に目視します。池の表面はびっしりとヒシの葉が埋めています。

中ごろまで行くとチョウトンボが飛んでいる姿を見てほっとしました。

とまったところにゆっくりと近づきます。でも、トンボはほぼ全周を見ることができるので近づきすぎると逃げます。チョウトンボは意外と人見知りな感じです。

いままででいちばんたくさんの個体を見た感じがします。実家に行かなければならないので時間の制約もあります。また、行かなければならないのは確かです。

前回は横須賀でも見ることができたという報告でしたが、今回はしっかりと撮れました。

アカボシゴマダラ

ここのところアカボシゴマダラによく遭遇し、画像にも残せています。つまり、それだけ数も多いということになります。在来種のゴマダラチョウはここ数年目にすることはありません。

アカボシゴマダラに遭遇する機会が多いためか、アカボシゴマダラは警戒心が弱いためかけっこう近くでゆっくり取らせてくれることが多いです。今回の成虫の写真はきょう、はなの国で撮ったものです。

昨日ははなの国で幼虫を撮りました。榎の葉の上面に堂々とついています。それなのに全く気が付かずに通り過ごしてしまうところでした。

エノキを食草とする蝶の幼虫は、ゴマダラチョウ、オオムラサキ、アカボシゴマダラといますが、みんなそっくりです。

このあたりにはオオムラサキはいませんからゴマダラチョウかアカボシゴマダラの幼虫ということになります。いまでは、ほとんどがアカボシゴマダラと言えるのですが見分けることができます。

 

幼虫の背には突起が並んでいますが、ゴマダラチョウは3対、アカボシゴマダラは4対なので今回の写真はアカボシゴマダラということになります。

オオスカシバ

ランタナの花にはいろいろな虫が来ます。夕刻、飛んできた虫の行方を見ると近くのランタナに数頭来ています。

やたらと飛び回り、移動します。翅の羽ばたきも目にも止まりません。ファインダーにとらえ、ピントがあったらすぐにシャッターを切らなければなりません。

何枚か撮れましたが、ストロボを使い高速シャッターを切れば静止状態で写すことができると思います。今回はそんな余裕なかったので次回の宿題です。

オオスカシバは蛾の仲間で、羽が透明なのでスカシバと言います。そのため、見かけから大型のハチと思っている方がいるかもしれません。そうだとしたらオオスカシバの擬態は成功していることになります。

ジャコウアゲハ

朝方、だいぶ涼しい感じがしたのではなの国の上のほうまで登ってみました。ひさしぶりです。

ジャコウアゲハも黒い蝶です。飛んでいると区別が難しいですが他のアゲハよりも小型で動きも遅い感じです。自身にも毒があるので襲われにくいと言われます。

はっきりした見た目の違いは腹部に赤い点列の模様があることです。警戒色のようです。

今回の個体は羽化してからかなり経過しているようでだいぶ傷がついています。赤い模様も色あせています。

モンキアゲハ

かがみ田でモンキアゲハも見かけましたが写すことはできませんでした。モンキアゲハは黒い蝶で目立つ大きな白い紋があるのですぐにそれとわかります。

かがみ田からはなの国に向かいました。はなの国では少し前にルリモンハナバチを撮りましたが、それ以降見ていません。

残念ながらこの前見た場所ではルリモンハナバチには出会えませんでした。でも、その場所の周りの植え込みに絡みついているヤブガラシの花にいい感じでモンキアゲハが来ました。

カラスアゲハ

カラスアゲハに出会うことはよくあります。黒いアゲハは何種類かありますが、カラスアゲハはあの青緑色の光沢があるのですぐにわかります。細かく言うとミヤマカラスアゲハという似た種類があるのでそれを見分けるのは慣れないとだめかもしれません。

連日の酷暑も昨日がピークで今日からは涼しいと天気予報では言っていましたが、そうは思えない一日でした。

トンボを見たくていそうなところとして野比の国立病院の裏手のかがみ田に行きました。以前にカワトンボをたくさん見かけたことがありました。

まだ、整備の途中ですがそれだけ人手が入っていないことになります。小さな流れに沿ってさかのぼりました。最近雨が少ないので川の流れは申し訳程度です。

乾いた川底にひらひらと舞う黒い蝶がいました。光を反射して青緑色の金属光沢が美しいカラスアゲハです。やや暗いので羽を細かく震わせているとぶれて写ってしまいます。

川底は干上がっているようですがよく見ると湿っているところもあります。そこで水分を補給するようです。

メジロ

そろそろ鳥を見かけるようになってきました。でも、この時期は葉がまだ茂っていてなかなか姿を捉えられません。

YRP光の丘の水辺公園にもヤマガラが来たのでカメラマンが集まってきました。残念ながらわたしは見かけませんでしたが、そのうちに出会えるでしょう。

オオキンカメムシ

やっと成虫をまともに撮ることができました。

形をはっきり見ていただくためにはもっと近くから、真上からの写真がよかったのでしょうが下の方にはいませんでした。

昨日もほかの場所で成虫の写真は撮ったのですが今一つだったので、今回のものを掲載します。YRP光の丘の水辺公園のものです。

かなり大きなアブラギリの木なのですが、目につくのは食い荒らされてぼろばろの葉です。カメムシは吸汁はしますが葉を食ったりはしないので何か別の虫などがいるようです。

見えるのはほとんどが幼虫なのですが、近くの枝の葉に成虫がとまりました。飛んでいる様子は赤っぽいので慣れない人はスズメバチなどと間違えそうです。

オオキンカメムシ

水辺公演にもアブラギリがあります。

見上げるとオオキンカメムシの幼虫の集団がついている葉がありました。中に、脱皮したばかりの成虫と、その脱皮殻があります。また、完全に成虫になっているものがいるのもわかります。

ちょっと不鮮明なのですが証拠写真です。そのうちにいいのを掲載するつもりです。

アオモンイトトンボ♀未熟

数日前にアオモンイトトンボの写真を掲載しました。ほかの種類のイトトンボを同じ場所で撮ったという人がいたので探しに行きました。YRP光の丘の水辺公園です。

着いてからほどなく色の違うものを見つけることができました。

前回のアオモンイトトンボは雌雄の区別ができませんでした。尾の先を見れば雄か雌か判断できるのですが不鮮明でした。アオモンイトトンボのオスもメスもあの写真のようなものがいます。

今回のものは探しに行ったイトトンボではなくアオモンイトトンボの雌でした。しかも、未熟な雌です。まるで別の種類かと思うような色合いです。

イソヒヨドリ♂

きょうは大潮です。暑い日が続きますがそろそろシギも戻ってきたとの知らせもあります。長瀬の様子を見に行くことにしました。

浜から防潮堤のテトラポッドまでの間がかなり浅くなっています。それでも、足を濡らさずには向こうまでは行けないのでしかたなく浜から鳥がいないかを見ました。

種類はわかりませんが岩の上にウがいます。テトラポッドにはウだけではなくトビやカラスもいます。だいぶ引いた浅瀬に動く鳥が見えました。双眼鏡で見るとチュウシャクシギです。

しばらく見ているとイソシギも見えました。また、少し小さな鳥も数羽動いています。イソヒヨドリのようでした。

残念ながら浜から見ると海のほうに太陽があり、逆光になっています。写してみましたが色がうまく出ません。

それでもいちおうシャッターを押します。気が付くと近くの岩にイソヒヨドリが来ています。でも、逆光です。すぐにイソヒヨドリは浜の方に来ました。私の姿に気づきいくらか避けて浜に降りたようです。

かなり近い距離です。それに逆光ではありません。

コシアキトンボ

海づり公園でチョウトンボを見失い、しばらくプールの周りをまわりました。目視したところでは気配がありませんでした。

もしかしたら近くで繁殖しているところがあるのではないかと思い、「トンボの王国」という下水処理施設に併設されている施設に行ってみました。

トンボの王国という名ではありますが、言ったときにはセミの鳴き声のシャワーを浴びました。ほとんどがアブラゼミで中にミンミンゼミが鳴き、鳴かないクマゼミらしきセミ、ニイニイゼミを確認しました。

池にはハスが茂っており、トンボも飛び交っています。ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、コシアキトンボを確認しましたが、ほかのものはわかりませんでした。

チョウトンボが繁殖するような環境ではないのかもしれません。

コシアキトンボが池の向かい側の藪の枝にとまったのが見えました。池の中の木道を通り向かい側にわたり、池に沿って近づきました。

コシアキトンボは体で言えば腰のあたりが空いているからという発想のようです。全身が黒っぽいトンボが飛んでいるとき中ほどが白いので空に溶け込んでしまい隙間が空いているように見えるということなのでしょう。

とまっているとそんな馬鹿な、と思いますが、飛んでいるのを見ているとなるほどと思うこともあります。

チョウトンボ

朝方は涼しかったのですが日が出ると蒸し暑くなりました。こんな日はクマゼミを見ることができるのではないかと思い、海づり公園に行ってみました。

セミはたくさんいましたが、残念ながらクマゼミを見つけることはできませんでした。

公園の中間あたりに浅いプールがあります。プールの中心には巻貝をかたどったような大きな構造物があります。構造物の周りに水が張っているような形になります。

プールのすぐ内側にはサンパチェンスの花のハチが並べられています。花には虫は来ていませんが、プールの上には数種類のトンボが飛んでいました。

変な飛び方をしている黒い蝶が見えました。でも、違和感があります。アゲハの飛び方ではなく、滑空するタテハチョウのようですが少し変です。

少し見ているあいだに、それは蝶ではなくチョウトンボだと気づきました。10年ほど前に埼玉古墳の池で初めて見たトンボです。

埼玉に行かなければ見られないとしばらく思っていたのですが一昨年に横浜でも見られることがわかりました。そしていま、横須賀の海沿いの公園で見ています。

埼玉でも横浜でもとまっているところしか写せませんでした。けれども、このプールにはサンパチェンスを植え込んだハチが並んでいるだけで、ガマもアシもありません。

チョウトンボだけでなくシオカラトンボもアカネトンボも止まらずにずっと飛び回っています。交尾したシオカラトンボが一組だけ構造物近くに置かれた大きな岩の上に降りていましたがそれだけです。

とまらないなら飛んでいるのを撮るほかありません。まったく自信はありませんでしたが飛び回るチョウトンボにレンズを向けて負いました。ファインダーに入れ続けるのは難しいです。ファインダーに入れてもピントも合わさなければボケボケです。

何かもシャッターを切りました。ピントが合ってシャッターを切れたという手ごたえはなかなかありません。

数枚がなんとか写っていました。

ブチヒゲカメムシ

YRP光の丘は山を削って造成しています。植生には造成地特有のものが見られます。また、構成される植物の種類は少なく、単純です。クズやアレチハナガサがかなり多く見られます。そんな中にムラサキツメクサもあります。

ムラサキツメクサの花が終えて枯れ始めていますがその上にブチヒゲカメムシがいました。成虫だけではなく幼虫もいます。以前にほたるの里でもやはりムラサキツメクサにいたのを見ています。

ベッコウハゴロモ

ベッコウハゴロモですが見た目がアオバハゴロモとはだいぶ違います。

今日は朝方が雨降りだったのでまた1日雨か、と外に出る気はありませんでしたが、早いうちに上がりました。

雨が上がれば話は別です。外に出る準備をしてそそくさと出かけました。

YRP光の丘にはIT企業が進出していますが、まだ、空き地になっているところがあります。そこは聖地はされているのですが、建物は建っていないので草地になっています。

アレチハナガサがあるのを知っていたのでルリモンハナバチがいるかもしれないと見に行きました。

天候のためかアレチハナガサのとことにはハチの仲間はあまり飛んでいませんでした。クズの茂っているところを見ると葉の裏に何かいました。めくってみると飛びましたが近くの葛の葉の表面にとまりました。

ベッコウハゴロモです。

同じハゴロモとは言え、形がだいぶ違って見えます。三角屋根の形ですが、アオバハゴロモは急角度の勾配でベッコウハゴロモは勾配の少ない平らな形です。

ブルー・ビー

朝から雨の予報でしたが降っていません。雲は多いのですがすぐに降る感じではありません。

そのうちに降るとは思うのですがそれまでは様子を見ることくらいはできそうです。ほたるの里に行くことにしました。前回行ったときにはオオキンカメムシの幼虫がいることを確認しました。成虫も見たいのです。

アブラギリの木の下には実が落ちてはいましたが幼虫の金属光沢のある脱皮殻はありません。まだ、成虫には会えそうもありません。

双眼鏡で確認するとたくさんの幼虫が見えます。

今にも降りそうなので車に急ぎます。

車をとめたのは行けの手前の川沿いの道です。アレチハナガサが生えているのですが、そこに虫がいるのが見えました。

そういえば、着いてすぐにルリモンハナバチを見ています。残念ながらピントを合わすのに手間取りちゃんと撮れてはいません。アレチハナガサの花はまばらで隙間だらけなので対象を通り抜けて後ろにピントが合ってしまうのです。

曇っているのでストロボを使いました。何とかピントを合わせることができました。何とか写っています。

前回撮ったのははなの国でしたが、今回はほたるの里で寄ってきた花も今回はアレチハナガサです。

3日連続でブルー・ビーに出会ったことになります。ことしはいろいろなところで発生しているのかもしれません。

アカスジキンカメムシ

引き続ききょうもはなの国に行きました。

ルリモンハナバチ狙いで、姿は現したものの昨日と同じくらいにしか撮れませんでした。対象が小さいこと、素早く動き回ることが難しい原因です。

でも、おかげさまでいいこともありました。

帰りがけに道端のカラムシの葉の上にアカスジキンカメムシがいました。このあたりにはけっこういたのに最近は見かけていませんでした。

豪華な名前です。名は体を表しているでしょうか。