早いものでもう8月も最後になりました。台風15号が近づいているということで朝から弱い雨ふりでした。1日家の中で足止めです。
8月の初めの方でシオカラトンボの雌雄が結合した様子の写真を掲載しました。そこでトンボの交尾?の説明をしようと思っていましたが、いろいろと紹介したいものが続いてそのままになってしまいました。
今回のシオカラトンボは小松が池で撮ったものです。ほかにもショウジョウトンボ、コシアキトンボ、ヤンマの仲間などがいたのですがいいものが撮れませんでした。
胸部の色の違いから分かりますが、頭部が左側にあるのが雌で右側になるのが雄です。昆虫の交尾の写真はいままでにもいろいろ紹介していますが、トンボ以外の昆虫はその文字通りに尾を交わらせています。
でも、上の写真でトンボでは尾を交わらせていません。雄の尾の先端は雌の目の後ろ側を捕まえています。メスの尾の先端は雄の腹部前部に結合しています。
生殖口は雌雄ともに腹部後端、つまり尾部先端です。でも、雄の尾部は雌を捕まえるのに使っています。そのため、雄は事前に尾部から腹部前部の貯精嚢に精子を移動して蓄えておきます。
雄は尾の先端で雌の頭部後ろをつかみ、雌は尾部の生殖弁を貯精嚢に付属する雄の生殖弁と結合し、精子の授受をします。
トンボがなぜこんなややこしいことをするのか不思議です。詳しくは知らないのですが、どんな進化の過程があったのかとても興味深いです。