きれいな大物でちょっとうれしい。ゴミムシの仲間は小さいうえに暗いところや茂みをちょこちょこ移動するので撮りにくい。おまけにみんな似たような紡錘形、黒色と地味な見かけのものが多い。
だから、撮るのは大変だし、撮った後でも名前を付けるのが難しかったりする。でも、今回のは色がきれいでインパクトがあるのですぐにわかると思った。
ちょっと暗いところだった。たぶんイノコヅチの葉の上を歩き回っていた。レンズを向けて追いかけていると、軽く巻いている葉の茎についている方に行き見えなくなってしまった。葉の端をもって裏返したい誘惑にかられたけれど落ちて逃げられたりしたら元も子もない。
巻いた葉の反対側を見ると先端が細くなった触角が見えた。触角がいやに長く柔らかい動きをする。前日にやはり巻いた葉を見て開いてみたら中には小さなムカデいたのを思い出した。どうもそれに似ている。
葉の端でちょろちょろ動いいた触角の持ち主が少しだけ見えた。思った通りムカデのようだ。
あのきれいな虫は?というと、うれしいことに葉の裏側から現れた。暗い中だが数枚とることができた。
濃橙色の頭部と前胸背の両側に張り出している翼状の突起がチャームポイントか。もちろん緑色のつやのある畝上の模様で緑色金属光沢のある翅もポイントが高い。
似た写真になるけれど初出なのでもう1枚掲載。