今年はいきなり夏本番が始まってしまった、という感じの日々が続きもう気温が下がることはないのではないかと思っていた。
でも、雨が降り暑さも和らいだ。連日の真夏日のニュースから逃れられほっとした。気温が下がったので虫は期待できないかと思ったのだが、そんなことはなかった。やはりもうシーズンなのだ。
たぶん、道の山側から雨を集めた流れが落ちてきてそこに寄せたのだろう。たくさんのミミズが流れ寄せられたようだ。水はもう引いていたが、枯れ枝などといっしょになったミミズたちはもう死んでいた。薄暗いその場所ですでに掃除屋たちが働き始めている。
あまり気持ちのいいものではなかったがじっと見てみた。黒っぽい虫たちの中に橙色が見えた。あれ?と思った。もうそろそろ出てくるはずのオオキンカメムシん成虫かと思った。
でも、そんなはずはない。オオキンカメムシはアブラギリの汁を吸うので死骸をあさることはないはずだ。体型も似ているのだがよく見ると翅が途中で終わり、尾の先がはみ出ている。シデムシの特徴だ。
こんな色のあるシデムシは限られているのですぐに同定できる。