アゲハチョウ科」カテゴリーアーカイブ

カラスアゲハ

カラスアゲハに出会うことはよくあります。黒いアゲハは何種類かありますが、カラスアゲハはあの青緑色の光沢があるのですぐにわかります。細かく言うとミヤマカラスアゲハという似た種類があるのでそれを見分けるのは慣れないとだめかもしれません。

連日の酷暑も昨日がピークで今日からは涼しいと天気予報では言っていましたが、そうは思えない一日でした。

トンボを見たくていそうなところとして野比の国立病院の裏手のかがみ田に行きました。以前にカワトンボをたくさん見かけたことがありました。

まだ、整備の途中ですがそれだけ人手が入っていないことになります。小さな流れに沿ってさかのぼりました。最近雨が少ないので川の流れは申し訳程度です。

乾いた川底にひらひらと舞う黒い蝶がいました。光を反射して青緑色の金属光沢が美しいカラスアゲハです。やや暗いので羽を細かく震わせているとぶれて写ってしまいます。

川底は干上がっているようですがよく見ると湿っているところもあります。そこで水分を補給するようです。

キアゲハ

低温で湿度も高い日なので蝶にとっては活動しにくい日だったでしょう。

午後、少し遅い時間になりました。澤山池の上流の木道を引き返そうとしたときに丈のある草の上部にじっとしているキアゲハを見つけました。

羽がきれいなので蛹から孵って間もないのかもしれません。

キアゲハはアゲハとに似ているのですが、前翅の体に近い部分の範囲が塗りつうぶされているところで見分けることができます。こんなふうにしっかり羽を開いてくれるとよくわかります。

あまりに動かないので近づいて蝶を大きく、背景もしっかり写るように広角気味に撮ろうとしたらさすがに逃げられてしまいました。

モンキアゲハ

モンキアゲハ

モンキアゲハ

残り1頭の黒いアゲハはモンキアゲハです。

飛んでいるところは撮るのはほとんど無理なのですが、とまっていればコンパクトデジカメでも簡単です。

このときは暗い場所で吸水しながら羽を震わせるのでどうしてもぶれてしまいました。つぎは雨の後にできた水たまりに来るのを狙いたいと思います。

モンキアゲハの特長は大きな白い紋ですが、ふつうに羽を広げて止まると白い紋が見えません。そんな無防備な格好をしたところは撮れたのですどこから見てもただの真っ黒なアゲハです。

 

クロアゲハ

クロアゲハ

クロアゲハ

衣笠山公園の下側には流れがあります。時には干上がるくらいの流れですがいまは湿り気があり、さらにはその先に小さな池もあります。

半島が舌状に突き出したような形で舌の両側が流れで先端に向けて下流になります。片方の流れの下まで行き舌先を回って登ってくる途中で下を見ると何やら動いています。昼間でも薄暗いのですがそこに動いていたのは黒い蝶でした。よけいに見難いわけです。

湿った川底の土から吸水していました。

昨日のアオスジアゲハと同じで給水中のアゲハは撮りやすいはずですが明るくないので動きがあるとぶれた感じになってしまいます。3頭の黒いアゲハがいました。この写真のクロアゲハの近くにもう1頭のクロアゲハがいます。

アオスジアゲハ

アオジアゲハ

アオスジアゲハ

蓮の写真を撮り、少し様子を見ましたがカワセミは来ません。周りのカメラマンに尋ねると私が着く少し前には来たけれど茂みに中に入ったかどこかに行ってしまった、ということです。

あまり込み合っているところは好きではないので園内に入り別のものを撮ることにしました。切り替えは早いほうです。

しょうぶの時期が終わったのでたぶんきれいにした後のしょうぶ田でしょう。少し水気があります。近づくとアオスジアゲハが舞うのが見えました。私が近づいたために舞い上がったのです。しばらくじっとしていると土の上に降りました。舞い上がり舞い降り水分を吸っています。よく見ると尾の先から水滴を出しているものもいました。

ルリシジミの群の写真を以前に紹介しましたが、それよりもずっと大きなアオスジアゲハの群の様子は壮観です。

ジャコウアゲハ幼虫

やっと見つけたウマノスズクサでいまのところまだこの一株しか見つけていないのにすっかり消滅してしまいそうだ。

前回見つけて時に終齢幼虫だったものはきっと成虫になっているはずだ。だから、今回の幼虫は別の個体のはずだが、環境はいよいよ悪化している。茎は折取られ、葉は少ししかついていない。

でも、あれ?この写真では茎を食べているように見える。気になって調べてみるとジャコウアゲハの幼虫は葉と茎を区別しないで食べてしまうらしい。食草の茎を食べてしまうとそこから先は枯れてしまうのに、なんとしたことだろう。いままで誰かが持って行ってしまったり、刈り取られてしまったと思っていたのはそうではなく、ジャコウアゲハそのもののためらしい。

P1230241ジャコウアゲハ幼虫-SP-s

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P1230299ジャコウアゲハ幼虫-SP-t2400w-s

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ジャコウアゲハ幼虫

P1210826ジャコウアゲハ幼虫-s

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ちょっとだけ様子を見るつもりで立ち寄った。舗装はされているもののもうだいぶ痛んだ小道を行くと意外なものがあった。果樹園のあまり手入れされていない外周の植込みの外側にそれはぶら下がっていた。

一目見てジャコウアゲハの幼虫だということはわかった。ネット上では何回も目にしていた。本物に出会ったのは初めてだった。成虫には何度も遭遇していたので幼虫に出会わない方が不思議だった。

その幼虫はほかのアゲハの若齢幼虫のようなカラーリングだった。あの色合いは鳥の糞に擬態しているとされているのだが、大方の終齢幼虫は鮮やかな緑とか若齢幼虫とは違う色合いになっている。

ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハ

P1200066

ツツジには例年アゲハの類が群がって吸蜜する。

今年は何だか低温でゴールデンウイークになっても少し寂しい。

ハは飛び方がゆっくりで人が近づいてもあまり逃げ回らないことも多い。ツツジのベル状の花に潜り込むように吸蜜するのでどうしても後ろから撮る形になってしまう。尾部が目立つ赤と黒の縞状になっているのがわかる。毒を持つという警戒色と言われている。尾状突起は細く長い。

クロアゲハ

DSCF3833クロアゲハ-gimp-t800w-s640w

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いまが盛りのクサギの花にいろいろなアゲハが来ている。色が黒いのでクロアゲハ、と単純にはいかない。模様にも個体差があるし。体側に赤い点列がないのでジャコウアゲハでないことはわかる。目立つ大きな白紋もないからモンキアゲハでもない。

クロアゲハだと思うけれど、尾状突起が長いような気がして、オナガアゲハも捨てきれない。後ろ羽の赤い紋の数も多いような気がする。でも、写真がそれほど鮮明でもないので決定的なことは言えない。

ジャコウアゲハ

P1160257ジャコウアゲハ-SP-t1600w-s640w

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ジャコウアゲハはゆったりと飛ぶ蝶だ。毒を持つので最大の敵である鳥を気にする必要がないからと言われている。体側には紅色の点列がある。体が黒いので紅色の点列はいかにも毒々しい。警戒色だ。体の色は今回見ることはできなかったが、とまったつる草があった。それが食草であるウマノスズクサかもしれない。

画面右側写りこんでいるつる性の植物はヤマイモでウマノスズクサではないと思う。

アオスジアゲハ

アオスジアゲハ

アオスジアゲハ

アゲハと言ってもほかの多くのアゲハのように優雅な尾をもたない。その分敏捷な動きをする。色合いも黒地に薄緑の帯という珍しさだ。

飛んでいるところを撮るのは大変だが、暑い日など水のあるところによっていることがあり、その時には割とじっとしてくれる。