蝶が出始めました。カジイチゴが白い花を咲かせています。カジイチゴにスジグロシロチョウがとまりました。この辺りではモンシロチョウやスジグロシロチョウが多くみられます。見てわかりやすいのは翅の上の線がはっきりしていることと、翅の付け根あたりに黄色い着色が見られるところがモンシロチョウとの違うところです。

歩いていくとこんどは草の薄いところにキタテハが降りていました。やはり羽を広げて体を温めているようです。越冬した個体ということがはっきりわかるくらい翅が痛んでいます。

別の場所で下に降りた個体も撮りましたが、こちらは翅を閉じたところと開いたところを撮ることができました。

気温が低かったので虫はあまり期待していませんでした。でも、春の植物が撮れるので満足していました。そんなとき目の前を横切って近くの草にとまった蝶がいました。見ればテングチョウです。

タテハチョウの仲間でたぶん越冬したものでしょう。日差しがあれば体が温まり動けるようになって出てきたのだと思います。低温なので動きは緩慢ですから飛び立たなければチャンスです。

小さな花に吸蜜していました。

カラムシの葉の上にとまっていました。よく見かける小さな蛾です。

キチョウを撮ってすぐ後に別の花にウラナミシジミがいました。クロマダラソテツシジミではないかとよく見ましたが、ウラナミシジミでした。

あたりに咲いている花といえばアレチハナガサとコセンダングサです。コセンダングサにキチョウが吸蜜していました。

久里浜でクロマダラソテツシジミを見たのは初めてです。いままでウラナミシジミと混同していただけかもしれないと過去の写真も確認しましたが見つかりませんでした。

花畑の土留めの丸太にイチモンジセセリがとまりました。足元なので見降ろす感じで、しかもしっかりした場所なので撮りやすかったです。

暗い中、キチョウがカナムグラの葉にとまりました。

ツリフネソウの花から花へと何頭ものホウジャクが飛び回って蜜を吸っています。ホバリングしてラッパ上の花にストローのように長い口吻を差し込んで吸蜜しています。

白い花にダイミョウセセリがいました。夏も終わりで翅は傷つき、鱗粉もだいぶ剥げています。

いろいろ見ることができたので満足して棚田の道を下りました。池の端当たりのカナムグラの群落に差し掛かると、キタテハが目につきました。翅の縁の切れ込みが鋭い秋型でした。

割と明るいところでヒカゲチョウを撮ることができました。日が照り付けているわけではないのできれいに撮れたと思います。