ホテイアオイ

ウラギンシジミ♂

ダイミョウセセリ

オオホシカメムシ

コクワガタ♀

スズメバチ

ヤマトシリアゲ♂

クロコガネかな

黒いカメムシ幼虫

ホウジャク

ヒカゲチョウ


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くりはな虫の国 2010/10/ 2

くりはま花の国10月

くりはな虫の国(page63) 20101002


2010/10/ 2

 今年の夏は異様に暑かった。それに仕事の忙しさもあり、ほとんどここに通うことができなかった。なんだか虫の姿も少ないような気がする。きょうはほんとうに久しぶりに暑さを気にしないで外に出ることができた。
 道路際の畑にはコスモスがけっこう咲いているけれど、肝心のコスモス縁はまだ青々としているように見える。観光バスの姿も見えたが、コスモスが目当てならがっかりするかもしれない。ここのコスモス園は山間なので楽しむならあと2週間は必要だ。

 ホテイアオイ

ホテイアオイ
 「花の国」入って正面左手の小さな池は最近手入れがされていた。それまで生い茂っていたセリは隅に細々と残っているだけで風前の灯だ。池でいちばん勢いがいいのはホテイアオイだ。そのほかにはハスのような丸い小さな葉を水面に浮かべて葉の間から細い茎を伸ばして先端に黄色い花をつける植物があった。セリが茂っていればそこにいただろうキアゲハの幼虫や、アカスジカメムシの姿はもう見えない。(2010/10/ 2)

 ウラギンシジミ♂

ウラギンシジミ♂
 池のわきから上に続く山道がある。何かいるかと思って階段の登り口を少し登ってみたら白い蝶が目の前を飛びすぎ、下に降りた。御影石の階段の上に見えたのはウラギンシジミ♂だった。オスと判断できたのは飛ぶときに翅の表面の色が赤いのが見えたからだ。残念ながら翅を開くことはなかった。(2010/10/ 2)

 ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ
 そろそろ帰ろうかと道に戻ったところカラムシの茂みあたりに飛び込んだ黒い影。止まったところを見るとダイミョウセセリだ。水平に開いた翅は両端に白い紋が付き、名前通り裃をつけた侍に見える。
ダイミョウセセリ
(2010/10/ 2)


2010/10/ 3

 きょうは天気が崩れる予報だったけれど、雲は多いけれど昨日に引き続きさわやかな日だった。
 昨日いることはわかっていたのだけれど、時間がなくて撮影できなかったオオホシカメムシの幼虫もじっくり見ることができた。

 オオホシカメムシ

オオホシカメムシ幼虫
オオホシカメムシ幼虫
オオホシカメムシ
 幼虫は体長7mmほど。小さいほど体色が濃い。血のような赤色だ。
 黒く熟したアカメガシワの実をつけた枝が落ち始め、その実の液を吸うオオホシカメムシが群がっている。場所によっては実をつけた枝が降り積もっており、食べ物に囲まれて過ごせるオオホシカメムシには天国だ。
 3枚目の写真は成虫で同じくアカメガシワの実のところにいる。体長は15mmだ。赤味は帯びているものの色合いはだいぶ薄れている。  (2010/10/ 3)

 コクワガタ♀

コクワガタ♀
コクワガタ♀かな
 ひところに比べると気温はだいぶ下がっている。服装は長袖で、厚地のトレーナーを着ていても日陰で風が通り過ぎれば寒さを感じる。あまり気温が下がると虫を見ることもできなくなってしまうが、少し低いくらいだと活動が緩慢になり、観察や撮影がしやすくなる。
 アスファルトに覆われた駐車場の端あたりにうごめく姿があったので近づくとクワガタのメスだった。体長37mm。大きさからいうとコクワガタ。影のところだったのでシャッタースピードが稼げず、若干ぶれたり、ピントが甘かったりしている。2枚の写真を合わせて読み取るといくらかいい。(2010/10/ 3)

 スズメバチ

スズメバチ
 もちろん活動しているスズメバチを直近から撮影するようなことは危険なことは考えない。
 この写真の対象は駐車場の際に吹き寄せられたいくつものスズメバチの個体のうちのひとつだ。いつ落ちたものかわからないが、乾燥して軽くなっている。(2010/10/ 3)

 ヤマトシリアゲ♂

ヤマトシリアゲ♂
 サソリのように持ち上げた尾部の形から雄であることがわかる。
 乗っている場所はクモの巣にかかって捕らわれ簀巻きにされた虫の上だ。ヤマトシリアゲはクモを襲って餌にするので、クモの巣のところにいることが多い。(2010/10/ 3)

 クロコガネかな

クロコガネかな
 体長23mm、黒くて、つやのない翅で畝状のしわがある。クロコガネだという自信はあまりない。これもアスファルトの際で土留めのコンクリート壁が立ち上がっているところのあたりを動き回っていた。暗いし、堆積した葉や枝の下に隠れようとするのでうまく写せなかった。(2010/10/ 3)

 黒いカメムシ幼虫

黒いカメムシ幼虫
 明らかにオオホシカメムシではない。以前にアカメガシワの実についているのを見たのは、オオモンシロナガカメムシだった。その幼虫である可能性はある。何とも地味な配色で見逃しそうだ。(2010/10/ 3)

 ホウジャク

ホウジャク
ホウジャク  花の国表口を入って正面の花壇の花に、ホウジャクが何頭か来ていた。
 蜜を吸ってはすぐにほかの花に向かってしまう。蜜を吸うときにはホバリングして本体は静止状態なのだが、静止時間はそれほどないのでピントを合わせているうちに場所を変えられてしまう。
 それでも何枚かシャッターを切ったうちには何とか見られるものもあった。1枚目は様子がわかる角度なのだが、ピントが甘くぶれてもいる。2枚目はめったに使わないストロボを使って静止させたが、角度がいま一つで浮遊しているのがよくわからない。ストローのような長い口吻が下の花に向けて伸びているのがわかれば、花よりもだいぶ上にいることが納得できる。(2010/10/ 3)

 ヒカゲチョウ

ヒカゲチョウ
 帰り際に裏の道に出るとカラムシの葉の上に明るい薄茶色の蝶が来た。蛇の目模様のある蝶だ。(2010/10/ 3)

 
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