くりはま花の国8月
くりはな虫の国(page37) 20090817
2009/ 8/17
アカスジカメムシ吸汁
その小さな池を一面に白く塗りこめたようなセリの花もそろそろ終わり、本来の目的である実をつけ始めた。アカスジカメムシがまだ若い青い実に吻を突き立てて吸汁している。触覚は実の表面をなでているようだ。(2009/ 8/17)
ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウの実が色づき、夏の強い日差しにその茎の赤紫、赤が濃すぎて黒く見える実の色が映える。まだ硬く青い実も残り、色づいた実もまだやわらかくはなく、対比が鮮やかだ。(2009/ 8/17)
ヤブミョウガ
ヤブミョウガは長く伸びた茎の先端にまばらな穂のような形でたくさんの白い花をつける。一つ一つの花を見ることはあまりないけれど、なかなかかわいい。(2009/ 8/17)
オオキンカメムシ幼生
先日見たカメムシの幼生が気になってまたあの小道に見に行ってみた。舗装されている道にツバキの実が撒き散らされたように落ちている。その、ツバキの実についていたカメムシの幼生。だから、肉食ではないはずだ。
図鑑にあたっていくうちにオオキンカメムシらしいとわかった。緑青の金属光沢のあるきれいな幼虫だ。成虫はまだ見たことがない。
たぶんツバキの若い実だと思ったのだが、近くに実をつけているツバキなんか見当たらない。山際なので上のほうから落ちてきたのだろうか。少し離れたところにあるツバキはまだ膨らんでいないつぼみは持っているけれど、実の気配はない。
落ちた実の上にじっとしてくれていればいいのだけれど、この幼生は実から離れてどんどん遠ざかってしまった。まともに写った写真はほとんどなかった。(2009/ 8/17)
イノコヅチ
ふつうはイノコズチと書いてある。でも、槌からきているのだからヅチのほうがいいとおもうのだけれど。この草が何か気になっていた。葉の上にヒメカメノコハムシがよくついていた草だ。
実がつき始めたのでイノコズチだとわかった。秋になって草むらをかまわず歩いたりすると、米粒のような形をした実が服の繊維についてしまいめんどうだ。その実がつき始めたのでわかった。茎に赤みがあり、葉の色は赤みを帯びた暗い緑だ。(2009/ 8/17)
キリギリス
形からしてキリギリスの仲間であることはたしかだ。現物を持っていないので同定することは難しいけれど、図鑑ではクダマキモドキが近いように思える。この個体は右側の後ろ足が欠けているようだ。(2009/ 8/17)
シオカラトンボ産卵
シオカラトンボのメスが山際の水が湧き出している水溜りに産卵している。ホバリングしながら尾を水面に打ち付けるような感じで産卵する。激しく動くのでその瞬間はストロボで動きをとめるとかしないとうまく撮れそうもない。この写真は尾を振り下ろす前の静止した一瞬だ。(2009/ 8/17)
下の写真は、オスがメスの眼の後ろ側の頭部と胸部をつなぐところを尾の先端でつかんでいるところ。メスの尾部はオスの胸部に差し込まれて全体で割れたハートの片割れみたいな形を作っている。
キアゲハの産卵
ちょっと見ると色も薄いしアゲハのように見える。羽も破れかなり苦労してきたことが見て取れる。前翅の内側付け根付近が黒いのでキアゲハだ。何よりも、産卵している植物がセリなので間違いない。(2009/ 8/17)
コジュケイ
上方でけたたましい鳴き声をあげて2羽の鳥が飛び立ち、1羽は奥のほうに飛んでいってしまったが、1羽は近くの近くの木に止まった。周りが明るく、茂みは暗かったのではじめはよくわからなかったけれど、見やすい太い木に鳥が止まっているのが見えた。暗がりなので色がよく見えないのだが、塗りわけからコジュケイだろう。(2009/ 8/17)
ヤマトシジミ
スターチスは生きているときからドライフラワーのような乾いた感じの植物だ。たぶんスターチスの野生化したものだと思うけれど、開けた場所に自生しているのをよく見かける。そんな花でも蜜源にはなるようで蝶がとまったりもする。ヤマトシジミは珍しい蝶ではないけれど、花にとまったところがやはりいい。(2009/ 8/17)
ミヤマフキバッタ
バッタの類はよくわからない。このごろ多いのがこのバッタだ。翅がないのでまだ幼虫だと思った。でも、よく見ると痕跡のような小さな翅があり、成虫であることがわかる。大きな太い後ろ足があるので、それでジャンプすれば翅は必要ないということなのだろうか。(2009/ 8/17)
アゲハ幼虫
高さ50cmもないようなカラスザンショウの幼木が足元にあった。1枚の葉の上にアゲハの幼虫がいた。体長12mm。白と黒の色合いは鳥が落とした糞に見える擬態の一種だといわれている。身の危険を感じると頭部からオレンジ色の臭角を出し、威嚇する。(2009/ 8/17)
イチモンジセセリ
アベリアの花の蜜を吸うイチモンジセセリ。胴体が太く、色合いも地味なので蛾と間違える人も多いけれど、蝶だ。一文字というのは羽を閉じたときに見える白斑が一直線に並んでいることかららしい。(2009/ 8/17)
キチョウ産卵
足元にネムノキの幼木があった。そこにキチョウがまつわりついていた。どうやら産卵しているらしい。尾の先を葉につけるように折り曲げる動作をなんか生かして飛び去った。見ると、葉の上に薄き色の紡錘型の卵がついていた。高さは1.5mm。(2009/ 8/17)
ヤブラン
足元の暗い緑の葉の中から立ち上がっている何本もの紫色の穂状の花。紫は高貴の色と言われるけれどたしかに品がいい。(2009/ 8/17)
栗のイガ
飛んでいる蝶に見とれて歩いていると、何かを踏んだぐにゅっという感触。犬の落し物かと一瞬たじろいだけれど、そうではなくまだ若い栗のイガだった。靴が通さないので安心だが、はだしだったらと思うとぞっとするくらい鋭い棘がいっぱいだ。やわらかいのに鋭く、中の大事な実を守っている。(2009/ 8/17)
白い花
白い花をつけたこの植物はなんだろう。花の形がおもしろい。花弁やおしべ、めしべが糸状になっているように見える。まだ、名前がわからない。(2009/ 8/17)
ミンミンゼミ
セミが鳴いていれば存在していることはすぐわかる。鳴くのは雄だけなのでわかるのは雄の存在だ。近づくと逃げるので長いレンズを使わなければ大きく撮ることが難しい。木の幹に取り付いて鳴いている様子がわかるシルエットになったこんな写真も味がある。(2009/ 8/17)
アカスジカメムシ
アカスジカメムシは体を赤と黒の筋で分割している。赤と黒というのはとても引き立つ色の組み合わせだ。黒のほうが割合が大きいようなので、黒地に赤い筋があるという名前だろう。それでも個体差はあって、下の写真は赤い筋がとても薄くて白っぽく見える。(2009/ 8/17)
クズノチビタマムシ
今の時期、甲虫がずいぶん少ない。クズノチビタマムシを見るのも久しぶりだ。体長3.7mm。(2009/ 8/17)
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